カタをよせあい さむさをしのいだ
うちふるえるびゃくやに
いのちもこおりついた

かすかにきみのこえがきこえたとき
ぼくはしゃがみつくように
きみをだきしめた

かなしみをだきしめたふたりのあいだに
うまれてくるものは
くるしみだけか

どこへいけばいい どこへたちむかえばいい
ぼくたちはだれにみちを
きけばいい

なんにもないこのあおいそらに
おくれてきた
ろくがつのこいのぼり

しっかりよりそい くもをおいかけおよぐ
きせつのかぜにいどむ
にひきのこいのぼり

あしたぼくはまたこわれたふねにのり
きみをまもるそのために
うみにでる

だいすきだったきみがいきてゆくのなら
かわりにたとえぼくが
しんでもかまわない

かぎりなくつづくこのいっぽんみちを
ふりかえりふりかえり
あるいてゆく

ぼくたちはいつになったらかえれるの
あのうつくしいふるさとの
いえにかえりたい

すいへいせんをおよぐこいのぼり
あのふるさとにかえれる
ひはいずこ

Composição: