つきよにうかぶしらなみ
ただながめていた
わすれかけてた とおいきおくが
すなはまにながれついた
ほしくずちらすなつぞら
こどうはたかまり

きえさろうとする
あいのことばを
かいがらのなかにしまう

いつまでもこうしていたくて
きれいなほしをさがした
こんなにすてきなよるに
うみぞいをあるく

つきのかげにかくされた
まなつのよるのできごと
つきやどすなみのすべて
ふたりのこいをさらえ

かいがんあらいはまかぜ
しおはみちてきて
いわにうちつけるなみがはねて
ふたりのうでをぬらす

とおくのぼやけたあかりが
ゆれながらならんでいる
こんなにすてきなよるに
あなたのかたでねむる

つきのかげにかくされた
まなつのよるのできごと
つきやどすなみのすべて
ふたりのこいをさらえ

Composição: Taiyo Someya / 染谷大陽