寒空の霜 暗がりの街 君と僕と二人はただ歩いた
言いかけた言葉 夜空に消える ため息ばかりの君を映す窓ガラス
冷えた君の白い手を 僕のポケットにしまい込む
澄み切った冬の空から降りてくる微睡

パノラマ街の中に滑り込みネオンライトが消えてく

最終列車がプラットホームから遠ざかって行く
手を繋いで星空を見上げれば 君と二人きりの夜間飛行
25時に訪れた静寂の中で 君と僕と二人は佇んでいた
白い吐息の寒そうな君 薄明かりの経典塔 影を投す
見上げた君の視線の先に流星がまたたけば
モノクロの小さな夜の街並みを見つけられる

パノラマ街の中を抜け出しテールライトが影無し

最終列車がプラットホームから遠ざかって行く
二人を残して夜を沈める経師が鳴り響いた
手を繋いで星空を見上げれば 君と二人きりの夜間飛行
最終列車がプラットホームから見えなくなるまで
この夜の向こうまで走り去っていく
二人は寒空の下

Composição: Taiyo Someya / 染谷大陽