てのひらをそらにかざし
めをほそめていたせいしゅんのひびよ
このせかいにはんしゃする
なにがまぶしかったのだろうか

あのころかたりあったゆめは
かぜにふかれてながされていった
だだひろいだいちをふみしめて
ふるいたいようはしずんだのか

したをむくなとだれかにおしえられて
ただずっとまえだけをみてきた
ばかしょうじきにいきてるだけじゃ
いつかつまずくものだと
いまになってじゃまないしころのそんざいを
しった

じんせいとはころぶもの
ひざこぞうはするむくものなんだ
なんどでもたちあがれよ
おれはそれでもあるいてく

いくつかのにがいなみだ
ぬぐうこともなくおえつしたひびよ
ううんめいだとしんじこんだ
あいはさっかくといいわけするのか

いっぱいだきしめあううちに
うでのつよさがよそよそしくなった
ひつようとはされないやさしさが
そういちばんのふこうだった

きぼうをすてるなとだれもがうえからめせんで
えらそうにうでぐみをするけど
どこのどいつがきずついたって
あんたはいたくないだろうって
そんなことばはきすてたくなるのが
わかさか

じんせいとはまけるもの
かつことなんかないってしればいい
まけかたがだいじなんだ
おれはそれでもいきている

ゆうやけがいつしか
ながいかげをつくって
そばによりそう
どのみちをあるいてこようと
なぜかせつなくて
なきたくなる

じんせいとはころぶもの
ひざこぞうはするむくものなんだ
なんどでもたちあがれよ
おれはそれでもあるいてく

じんせいとはなになのか
かちまけにどんないみがある
うまれてからしぬひまで
そうさそれでもあるくこと

だからそれでもあるいてる

Composição: Saito Kuniaki