がらんとした世界
なぐさめのかけらもない
しろいよるのなかで
ことばはいらない
りかいしあったためしもない
くろいほしのうえで
そんなにあまく
きみはうたう

なんにもない
まだくらいひかりもない
みえない
せかいのはてへかえろう
いらないものはなにもない
まだしらない
そらのいろをみつけて
むねはさわく
いつまでも

こがらし だけのこる
やけこげたのはらがある
とおいそらもみえる
とうめいになる
にくみあわないこころになる
かぜはあきにかわる
ちんもくだけを
ぼくはうたう

よかんはある
ひかりをうむよるがある
あまねく
ひびきわたるおとがある
とどかぬものはなにもない
まだしらない
かがやきをゆめにみて
むねはさわく
いつまでも

こたえはある
てのなかにほこりはある
こどくな
おおきなきのようになる
ふゆがれてただそこにある
あめがゆけは
もえいずるみどりになる

むねはさわく
せつなくうたう
いつまでも

Composição: Yuki Kajiura