きみがことばをもつのならば
ぼくとはなしをしずかなあのばしょで
きみがかたちをもつのならば
ぼくのせなかをさわってわらってよ
きみにじかんがあるのならば
そっとことばをほんとうのことだけを
きみがこたえをもつのならば
ぼくにひかりをそれだけさよなら

こえがでないよ いえないよ
おわりのはじまりが
となりでたたずんで
だれもしることができない
ちいさなものがたり
ぼくらのプロローグ

きみがいのりをささぐならば
ずっとまほうはほどけないままだろう
きみがけいとをあむのならば
じっとまつからさいしょにきさせてよ
きみがそーだにとけるならば
そっとそれをのみほしてしまおう
きみがせかいをすべるならば
きっとぼくはいつでもしあわせ

よるがながいよ みえないよ
さいごのしゅんかんは
となりにいさせてよ
だれもしることができない
ちいさなものがたり
わずかなモノローグ

かいせんとうにさふたりつかまって
なんてことないくだらない
ひみつをわけあいあたためて
ラストシーンはここがいいなって
めをつむったきみの
ながいスカートすこしゆれた

こえがでないよ いえないよ
おわりのはじまりが
となりでたたずんで
だれもしることができない
ちいさなものがたり
ふたりのエピローグ

Composição: